昭和の精神史

昭和の精神史

ショウワノセイシンシ

講談社学術文庫

『昭和の精神史』が、雑誌「心」に連載(昭和30年8月-12月)された時は、「10年の後に――あれは何だったのだろう」という表題がついていた。このやや破格な感じがないでもない表題は、これら一連の文章を執筆された頃の先生の心境をむしろ率直に伝えているかと思う。「どうしてああいうふしぎな戦争になったのだろう?」この胸に納めておきたい苦しい疑問を何とか解こうとして一応の解答を纒められたのが本書である。(解説より)


  • 前巻
  • 次巻

目次

【昭和の精神史】
1 はしがき
2 進歩主義の論理
3 「上からの演繹」――唯物史観
4 事実からの出発
5 青年将校は天皇によって「天皇制」を仆そうとした
6 主観をもった主体
7 社会科学は一般化し歴史は個体化する
8 軍人の団体精神
9 さらに3つのまぎらわしさ
10 「天皇制」の譲歩と宥和
11 国論の一致
12 ファシズムと戦時体制の混同
13 開戦
14 ローリング判事の少数意見
15 東郷被告の場合
【手帳】
・陸に上って
・小市民よ、どこへ行く?
・暁への挨拶
・今
・日記
・汚れた手
・ローリング判事への手紙
・「国が変った」
・日記

書誌情報

紙版

発売日

1985年07月05日

ISBN

9784061586963

判型

A6

価格

定価:1,155円(本体1,050円)

通巻番号

696

ページ数

362ページ

シリーズ

講談社学術文庫

著者紹介

製品関連情報