仏教の根底にあるもの

仏教の根底にあるもの

ブッキョウノコンテイニアルモノ

講談社学術文庫

仏教の根底という発想が浮んだのは、いつごろだったろうか。大学に入って仏教の講義を聞いたときにさかのぼるように思う。親鸞の生き方には多少のなじみはあったが、仏教に触れたのは大学で初めてだった。それ以来何10年、仏教各派の領域に踏みこみ、さまざまな試行錯誤をかさねて、還暦近くなってやっとブッダの目覚めに出会ったのである。形なきいのちが顕わになってくる、と。仏教の根底がほのかに見えはじめてきたのである。(著者)


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目次

1 仏教の根底にあるもの――救いと悟り――
2 空海から親鸞・道元へ
3 法然の念仏
4 親鸞の宗教的世界――行ということ――
5 真理の体現者 道元
6 仏教の無
7 仏教の時間論
8 仏教の未来

書誌情報

紙版

発売日

1986年04月07日

ISBN

9784061587311

判型

A6

価格

定価:1,100円(本体1,000円)

通巻番号

731

ページ数

318ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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