神の痛みの神学

神の痛みの神学

カミノイタミノシンガク

講談社学術文庫

神の痛みの神学は、「実体」としての神に痛みがあるなどというのではない。神の痛みは「実体概念」でなくして、「関係概念」である。すなわち「神の愛」の性格である。この点の理解を欠くことが、この神学を父神受苦説と混同する根本原因である。神の痛みの神学は「栄光の神学」からはあくまで「外に」立ちつづけるであろう……。日本人の手になる真に独創的な神学書として各国語に翻訳され、欧米の神学界に大きな影響を与えた必携の名著。


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目次

1 痛みにおける神
2 神の痛みと歴史的イエス
3 神の本質としての痛み
4 神の痛みへの奉仕
5 神の痛みの象徴
6 痛みの神秘主義
7 神の痛みと倫理
8 神の痛みの内存在と超越性
9 神の痛みと「隠されたる神」
10 愛の秩序
11 神の痛みと福音史
12 神の痛みと終末論
13 結語

書誌情報

紙版

発売日

1986年06月05日

ISBN

9784061587434

判型

A6

価格

定価:1,056円(本体960円)

通巻番号

743

ページ数

320ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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