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古代朝鮮と日本文化
コダイチョウセントニホンブンカカミガミノフルサト
- 著: 金 達寿

本書は、日本独自の文化といわれる神社・神宮の中に、高麗(こま)神社、百済(くだら)神社、新羅(しらぎ)神社など、古代朝鮮三国の名を負った神社が日本各地に散在するのに注目した著者が以来、十数年の歳月にわたり、それらの由来を明かすべく、文献や地名などを手がかりに実地踏査したものをまとめたものである。新羅において祀った祖神廟(そしんびょう)を神社・神宮の原形とみるなど、日本の神々のふるさとを遙か古代朝鮮に見いだした、著者ならではの労作といえよう。
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目次
1 神々のふるさと
1.神社・神宮の起源
2.高麗王若光(こまおうじゃっこう)と高麗神社
3.新羅系の神々
4.伊勢と伊勢神宮
5.大山祇(おおやまつみ)神をめぐって
2 日本の中の朝鮮文化遺跡
1.武蔵・相模――高句麗(こうくり)系渡来人の中心地
2.越中・能登――祭りにみる朝鮮文化
3.若狭・越前――大半が新羅系の遺跡
4.山城――秦氏族による古代文化の中心地
5.大和(奈良)――古代首長の墳墓の地
6.大和飛鳥――檜隈を根拠地とした漢(あや)氏族
7.和泉――須恵器の大生産地
8.河内――目白押しに並ぶ朝鮮遺跡
9.摂津――百済(くだら)系渡来人の集団居住地
10.播磨――「新羅国」の再現か
11.北部九州――南部朝鮮と同一文化圏
12.対馬――半分は朝鮮、半分は日本
書誌情報
紙版
発売日
1986年09月05日
ISBN
9784061587540
判型
A6
価格
定価:1,078円(本体980円)
通巻番号
754
ページ数
284ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
著: 金 達寿(キム タルス)