
社会心理学入門(下)
シャカイシンリガクニュウモン
- 著: 我妻 洋

個人や集団の間に見られる差別や偏見は、自らの欲求不満や不安、コンプレックスからくる感情のスリカエ(転位)やフリ向け(投射)であることが多い。無意識の嫉妬や羨望が人を嫌悪や非難に走らせる。――人間をつき動かすこの〈無意識〉の欲求にメスをあて、深層の暗闇を切りひらく精神分析理論の見事な解明と、比較文化的考察、そして、社会構造の核をなす〈規範〉と〈役割〉、パーソナリティの機能などについての明晰な分析がここにある。
- 前巻
- 次巻
目次
第4章 精神分析学
1 序
2 人格力動とリビドー
3 不安と防衛機制
4 性心理学的発達
5 エディプス複合
6 ハムレットの謎
7 阿闍世複合
8 フロイトの文化論
第5章 役割理論
1 規範・役割・地位
2 ミードの理論
3 マートンの理論
4 日本人の自己と役割
5 パーソナリティと社会体系
第6章 社会心理学・諸説・案内(――あとがきに代えて)
1 社会心理学
2 学説・理論
3 案内
書誌情報
紙版
発売日
1987年11月04日
ISBN
9784061588073
判型
A6
価格
定価:1,100円(本体1,000円)
通巻番号
807
ページ数
318ページ
シリーズ
講談社学術文庫