
風土の構造
フウドノコウゾウ

人間は、人間が考えている以上に環境の産物である。そのなかでも最も大きな意味をもっているのは気候である。気候条件のちがいを全地球的(グローバル)にとらえ、人間への影響を考察してゆくと、文化の様態がいかに多く気候によって形づくられているかがわかる。たとえば、離婚と気候の関係が推定される。日本で雪の多い地方は離婚が多かったのである。著者は、気候学が発見した新しい事実から、人間文化の形成に関して、ユニークな推論を展開した。
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目次
●1 世界の風系
・1赤道西風帯
・2亜熱帯高圧細胞
・3中緯度偏西風帯
・4極高圧部
・5世界の気候区分
●2 世界の気候と人間
・1物に及ぼす気候の影響
・2人間への影響
●3 日本の気候区分
・1動く気候の図的表現
・2気候区の大きさ
●4 日本の気候と他の分布現象
・1動植物の分布と気候
・2人間生活と気候
・3局地的ないくつかの問題
書誌情報
紙版
発売日
1988年02月04日
ISBN
9784061588196
判型
A6
価格
定価:880円(本体800円)
通巻番号
819
ページ数
246ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
装丁: 志賀 紀子(シガ ノリコ)