
マイページに作品情報をお届け!
ドイツ語とドイツ人気質
ドイツゴトドイツジンキシツ
- 著: 小塩 節

人はことばを通じて世界を認識し、規定し、ことばによって精神のあり方を刻印づけられる。ドイツ語の、重々しく深々としたゆたかなひびきや、最後まで緊張を要する、公明正大でごまかしのきかない表現構造などは、どんな人間像をはぐくみ、また映し出すか。ドイツ人はたくましくも頑強いであり、明快かつ重厚な精神を失わず、強い自己主張と旺盛な自己実現への意欲をもつ。私たち日本人とは異質な文化世界への扉を開ける鍵がここにある。
- 前巻
- 次巻
目次
1 ドイツ語の特徴
1.ドイツ語のひびき
2.ドイツ語は論理的な言語か
3.構文の自由さ
4.方言と共通語
5.語彙の偏り
6.詩の美しさ
7.日常生活のドイツ語と英語
8.文法上の英語とドイツ語のちがい
9.主語としての「私」ich
10.対象としての「おまえ」du
11.「あなた」が「おまえ」になるとき
12.冷たい関係のSie
13.「旅人の夜の歌」のdu
2 生活と文化
1.買い物の表現
2.外国語に訳せない表現
3.経済に見る地域分散型のドイツ人気質
4.法の感覚
5.ゴメンナサイ
6.神と世界にわびるドイツ魂
7.ゲーテの『ファウスト』
8.ドイツ人の家庭生活
書誌情報
紙版
発売日
1988年04月04日
ISBN
9784061588257
判型
A6
価格
定価:1,056円(本体960円)
通巻番号
825
ページ数
282ページ
シリーズ
講談社学術文庫