
国際シンポジウム東京裁判」を問う
トウキョウサイバンヲトウ

勝者は敗者を裁けるのか?東京裁判をこのまま風化させていいのか?あまりにも大きな問題をふくみ、すぐれて今日的な意義を有している東京裁判の再検討は、我々日本人には勿論、世界的な行動としてなされねばならない歴史的な課題である。国の内外の識者が一堂に会して、東京裁判の本質を国際法や歴史、平和の視点から多角的に検討を加え、今日的意義を明らかにした画期的な国際シンポジウム。
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目次
●国際法の視点から
・開会あいさつ――細谷千博
・極東国際軍事裁判所の活動の法的側面――A・E・ルニョフ
・東京裁判の主要な法的側面と国際法の発展に与えた影響――クヌート・イプセン
・東京裁判――法と政治の狭間――大沼保昭 ほか
●歴史の視点から
・平和への寄与――児島襄
・東京裁判の影――粟屋憲太郎
・東京戦争裁判概念――2 3の史的事実をめぐって――R・ジョン・プリチャード ほか
●平和探究の視点から
・東京裁判と平和の探求――B・V・A・レーリンク
・戦争裁判ののこしたもの――鶴見俊輔
・東京裁判が考えさせてくれたこと――木下順二 ほか
●今日的意義
・個人・国家・東京裁判――問題点と可能性――リチャード・H・マイニア
・東京裁判の歴史的意義――家永三郎 ほか
書誌情報
紙版
発売日
1989年08月07日
ISBN
9784061588882
判型
A6
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
通巻番号
888
ページ数
406ページ
シリーズ
講談社学術文庫