現代の国際政治

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現代の国際政治

ゲンダイノコクサイセイジ

講談社学術文庫

激動の昭和が終わり、長く世界に君臨してきた共産主義が崩壊する。私たちの目の前でいま歴史の大転換劇が進行しつつある。この後文明はなお繁栄し続けるのか、それとも衰亡への歩みを辿ることはないのだろうか。世界史の新時代を生きるために、終わりつつある出来事を整理し歴史に学ぶことから始めよう。著者のくもりない史眼、成熟した哲学による歴史叙述こそ、有用な情報と深い叡知の宝庫である。


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目次

1 2つの異質の普遍主義
   1.懸念に満ちた普遍主義
     1.小さな不協和音
     2.ソ連の自己義認
   2.明るい普遍主義
     1.アメリカの戦争目的
     2.原則による外交
2 2分化された世界
   1.ソ連の膨張
     1.2つの世界大戦の意味
     2.米ソ両国の戦後処理の方針
     3.東欧の共産化
   2.冷たい戦争
     1.イランをめぐる小ぜりあい
     2.トルーマン宣言
     3.敵意の循環のはじまり
     4.勢力均衡の焦点――ドイツ
     5.ソ連の間接戦略
   3.平和共存への道
     1.ソ連の政策の変化
     2.マッカーシズムとダレス外交
     3.核時代の国際政治
3 自立性への試み
   1.中ソ対立
     1.非スターリン化と多中心主義のはじまり
     2.ソ連の新政策と中国
     3.核とイデオロギー
   2.復権を志すヨーロッパ
     1.フランスの核武装
     2.ヨーロッパ統合をめぐるさまざまな考え
     3.ヨーロッパの位置
     4.ドゴールの試みの失敗
   3.世界政治におけるアジア・アフリカ諸国
     1.アジア・アフリカの諸国の民族主義
     2.中立主義の時代
     3.新興勢力と米中対立
     4.1965年――米中挫折の年
4 分水嶺の年――1971年
   1.中国をめぐる諸変化
     1.中国における急進主義のおわり
     2.ニクソンの新政策とアジアの緊張緩和
   2.デタント
     1.相互確証破壊
     2.現状の承認
   3.相互依存の苦悩
     1.米経済の相対的低下
     2.アメリカの叡智と度量の帰結
     3.相互依存の増大と深化
     4.アメリ

書誌情報

紙版

発売日

1989年12月05日

ISBN

9784061589049

判型

A6

価格

定価:990円(本体900円)

通巻番号

904

ページ数

268ページ

シリーズ

講談社学術文庫

著者紹介

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