
幕末遣外使節物語
バクマツケンガイシセツモノガタリ
- 著: 尾佐竹 猛

メリケンは1万里の外なり、君命を耻(はずか)しむれば神洲(しんしゅう)の耻辱(ちじょく)ならん。万延元年、初めて海を越えアメリカに赴いた新見豊前守一行は、汽車に驚きダンスに呆れ、歓迎のキッスに慌てながらも意気軒昴であった。サムライたちの見た西洋を、航海日誌や新聞記事を自在に駆使して描き出した本書は、憲政史の泰斗が一流の諧謔(かいぎゃく)をもって世に問うた異色の幕末史である。他に池田、竹内、徳川の3遣欧使節の物語を収める。
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目次
自序
遣米使節 新見豊前守一行(万延元年)
遣欧使節 竹内下野守一行(文久2年)
遣仏使節 池田筑後守一行(文久3年)
遣仏使節 徳川民部大輔一行(慶応3年)
仏蘭西時代の思ひ出──渋澤栄一
解題──木村毅
学術文庫版「幕末遣外使節物語」の刊行に寄せて──金井圓
書誌情報
紙版
発売日
1989年12月05日
ISBN
9784061589070
判型
A6
価格
定価:1,056円(本体960円)
通巻番号
907
ページ数
292ページ
シリーズ
講談社学術文庫