
大陸と海洋の起源
タイリクトカイヨウノキゲン

名著、復刊。
1910年のある日、世界地図を眺めていたウエゲナーは、大西洋をはさんだ両大陸の海岸線がジグソーパズルのようにピタリと照応するのに気づいた。「大陸移動説」の着想が生まれた瞬間である。その後幾多の曲折を経て、「移動説」は現代地球科学の基礎理論として重要な地位を占めるに至った。本書はウエゲナーの原テキストを竹内博士が全訳し、各章ごとに詳細な補足・解説をほどこした“決定版”である。
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目次
第1章 歴史的背景
●大陸移動説の先駆者ウエゲナー
第2章 大陸移動説の本性及びそれと地質時代を通じての地球の表面地形の変化に関するこれまでの説明との関係
●山脈の形成
第3章 測地学的議論
●大陸移動のスピード
第4章 地球物理学的議論
●プレートテクトニクス理論
第5章 地質学的議論
●大陸の接合の証拠
第6章 古生物及び生物学的議論
●陸橋説と大陸移動説
第7章 古気候学的議論
●氷河と石炭帯
第8章 大陸移動と極移動の基礎
●極移動とその影響
第9章 移動の原動力
●ウエゲナーの弱点
第10章 シアルに関する補助的な観察
●褶曲・断層・地溝の生成因
第11章 海底に関する補助的観察
●海底と海溝の問題
付録
アルフレッド・ウエゲナー――竹内均
書誌情報
紙版
発売日
1990年01月08日
ISBN
9784061589087
判型
A6
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
通巻番号
908
ページ数
404ページ
シリーズ
講談社学術文庫