
露伴の俳話
ロハンノハイワ

文豪露伴は、かつて身寄りの初心者を相手に俳句指導の会を開いたことがあった。露伴の甥にして後に東大教授・作家として知られた著書が、自らその筵に列なったときのノオトをもとに露伴の肉声を再現する。的確無比の評言、舌を捲く博引旁証、ときに微醺をおび悠揚と説く俳句作りの勘所は、読む者を魅了する。一読、句作の腕・鑑賞の力が一ランク・アップ疑いなしの、豊饒にして稀有の記録である。
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目次
1 露伴の俳話
2 露伴の思い出
3 露伴の片鱗
書誌情報
紙版
発売日
1990年04月05日
ISBN
9784061589216
判型
A6
価格
定価:619円(本体563円)
通巻番号
921
ページ数
182ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
著: 高木 卓(タカギ タク)
装丁: 蟹江 征治(カニエ セイジ)