
民族の世界
ミンゾクノセカイミカイシャカイノタサイナセイカツヨウシキノタンキュウ
- 著: エルマン・サ-ヴィス ,
- その他: 増田 義郎 ,
- 装丁: 志賀 紀子

人間社会の発展に「バンド」「部族」「首長制社会」「未開国家」の4段階を設定したエルマン・サーヴィスの社会進化理論は、現代の文化人類学に大きな影響を与えた。本書においてサーヴィスは、現代世界におけるそれぞれのサンプルを確かな民族誌学的記述によって示す。現代の地球上にわずかに残された未開社会を踏査し、その多彩な生活様式を、様々な生態学的・歴史的条件のうちに探究した画期的労作。
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目次
●1 バンド
・アンダマン諸島人
調査と資料/生産と生活/社会 ほか
・カラハリ砂漠の!クン・サン
自然環境・形質・言語/生活の技術/男女の分業 ほか
●2 部族
・上部ナイル河のヌアー族
食生活と経済生活/親族関係と年齢集団/部族と氏族 ほか
・アメリカ南西部のナバホ族
南西部とナバホの歴史/環境と生業/住居 ほか
●3 首長制社会
・メラネシアのトローブリアンド諸島民
メラネシアの住民/トローブリアンド諸島民/生産 ほか
・ポリネシアのタヒチ島人
ポリネシアの島々と住民/タヒチ島/生業と技術 ほか
●4 未開国家
・ペルーのインカ帝国
インカ帝国の「神話」/自然環境/文明の展開 ほか
・南アフリカのズールー族
ズールー国家の形成/ズールー国家の構造/生産と経済 ほか
●5 現代民俗社会
・ユカタンの村チャン・コム
民俗社会の概念/ユカタン地方/チャン・コムの歴史 ほか
・モロッコの村
地中海と北アフリカ/メディオウナの村の環境/政治組織 ほか
書誌情報
紙版
発売日
1991年03月05日
ISBN
9784061589636
判型
A6
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
通巻番号
963
ページ数
402ページ
シリーズ
講談社学術文庫