
漱石とア-サ-王傳説
ソウセキトアーサーオウデンセツ

『漱石とアーサー王傳説』は、「『薤露行』の比較文学的研究」という副題を持っている。直接ここで問題とされているのは、短篇『薤露行』である。この小品の意味を解き明かそうとする江藤氏の分析力はきわめて鋭利で、漱石の内部の最も根源的な部分にまで達しているため、それは漱石の全作品につながる。そしてさらには、漱石の人間の本質にまで迫る重要な問題を孕んでいるのである。(「解説」より)
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目次
・倫敦塔
・カーライル博物館
・幻影の盾
・琴のそら音
・一夜
・薤露行
・趣味の遺傅
書誌情報
紙版
発売日
1991年06月05日
ISBN
9784061589735
判型
A6
価格
定価:1,155円(本体1,050円)
通巻番号
973
ページ数
372ページ
シリーズ
講談社学術文庫