レオナルド・ダ・ヴィンチ 芸術と生涯

レオナルド・ダ・ヴィンチ 芸術と生涯

レオナルド・ダ・ヴィンチ

講談社学術文庫

万能の天才、ルネサンスの巨匠。思いつく最高の讃辞とともにその生涯と芸術について余す所なく研究し尽くされたかに見えたレオナルド。人類史に聳える至高の作品群を全く新しい眼で見つめ直し、絵の中に秘められていた驚くべき暗号(メッセージ)を解読、レオナルド芸術の最大の謎を明らかにする。《二重人物像》とは何か。《モナリザ》とは誰か。イタリア語に訳され欧米でも大きな反響を呼んだ東洋の俊秀の画期的論考。


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目次

第1章 「自然の子」
 1 子供の世界
 2 幼年時代
第2章 「メディチが私をつくった」
 1 ヴェロッキオと共に
 2 ロレンツォ・デ・メディチとフィチーノ
 3 初期の作品群
 4 サンドロ・ボッティチェルリ
第3章 未完成の画家
 1 ソドミーの果て
 2 迷いの日々
 3 妖怪の聖母とヒエロニムス像
 4 「三王礼拝」図の秘密
第4章 ミラノの魅惑
 1 なぜミラノに?
 2 レオナルドの騎馬像
 3 岩窟の聖母
 4 ミラノの宮廷にて
第5章 画家は「神」となる
 1 「小悪魔」との出会い
 2 「絵画論」と手記について
 3 「最後の晩餐」
第6章 ミラノ、ヴェネツィア、そしてフィレンツェ
 1 ミラノの陥落
 2 ヴェネツィアへのみやげ
 3 フィレンツェに帰る
第7章 女性像と男性像
 1 「女性」的世界──「聖アンナ」像について
 2 「男性」的世界──ミケランジェロの批判
 3 レオナルドの男性的世界──チェーザレ・ボルジアとの出会い
第8章 果たしてモナ・リザか
 1 その個性的容貌について
 2 イザベラ・デステの像
 3 マリアの微笑
 4 受胎と背景
第9章 政治と芸術
 1 フィレンツェの政治
 2 「アンギアリの戦い」図
 3 なぜ共作か
第10章 大洪水と闇
 1 背景の不思議
 2 大洪水図と「聖ヨハネ」
 3 ローマでの生活
第11章 晩年のレオナルド
 1 画家でない「画家」
 2 アンボワーズの冬
 3 遺言書

書誌情報

紙版

発売日

1992年02月05日

ISBN

9784061590137

判型

A6

価格

定価:1,375円(本体1,250円)

通巻番号

1013

ページ数

426ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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