
セルボ-ンの博物誌
セルボーンノハクブツシ

18世紀後半、英京ロンドンの南西セルボーンに住んだギルバート・ホワイトは、敬神の念篤く、世に隠れ自然を友とする清廉な生涯を送った。深く草木動物を愛したホワイトは、美しい山野を歩き自らの眼で確かめた観察を達意の文に綴り、2人の著名な博物学者ペナントとバリントンに届けた。その書簡集こそ本書。ファーブル、ダーウィンを先導し、たとえ英国は滅びても本書は不朽と讃えられた名著。
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目次
●第1部 自然の生態──ペナント氏宛の手紙
第1信 ハンプシア州セルボーン
第2信 カシの木と母カラス
第3信 貝の化石
第4信 石 各種
第5信 勤勉な人々
第6信 ウルマーの森
第7信 密猟と野火
第8信 三つの湖水
第9信 ホルトの森
第10信 ツバメと泳ぎ上手のネズミ
第11信 コウモリを飼う
第12信 カヤネズミの育児
第13信 ズアオアトリの不思議
第14信 ガマシカの水中呼吸法
第15信 ウソの羽の色の変化
第16信 イシチドリの生活史
第17信 カエルとヘビ
第18信 いかがわしい癌の治療法
第19信 ムシクイの三異種
第20信 北にしかいないはずの鳥
第21信 兎の穴に巣を作るコクマルガラス
第22信 ヨタカの習性
第23信 ツバメの渡りを目撃
第24信 博物学徒の逍遙
第25信 ヘビやスカンクの護身法
第26信 上空を採餌場とするアマツバメ、大型コウモリ
第27信 ハリネズミの棘と出産
第28信 ヘラジカ
第29信 猫とカワウソと水
第30信 嘴の硬い鳥・軟い鳥の餌
第31信 飛びながら雛に餌をやるイワツバメ
第32信 弟が発見した冬ツバメ
第33信 イシチドリの習性
第34信 ベイコンや農作物を荒らす虫
第35信 クジャクの長い羽
第36信 大型コウモリ
第37信 ヨタカの補食行動
第38信 クビワツグミの渡りを待ちわびて
第39信 野の鳥たち
第40信 鳥たちの鳴き声、さえずり
第41信 越冬する鳥の餌
第42信 アイルランド、未知の原野
第43信 ハイタカの食糧貯蔵庫
第44信 ノハラバト、モリバト
●第2部 自然の胎動──バリントン氏宛の手紙
第1信 夏の渡り鳥 冬の渡り鳥
第2信 歌う鳥
第3信 鳥学の普遍的法則
第4信 養い親を見分けるカッコウの才能
第5信 贋の卵をなぜ抱卵するか
第6信 鳥の性的相違
第7信 水浴びと砂浴び
書誌情報
紙版
発売日
1992年03月05日
ISBN
9784061590182
判型
A6
価格
定価:1,068円(本体971円)
通巻番号
1018
ページ数
412ページ
シリーズ
講談社学術文庫