ミクロコスモス 松尾芭蕉に向って

ミクロコスモス 松尾芭蕉に向って

ミクロコスモスマツオバショウニムカッテマツオバショウニムカッテ

講談社学術文庫

俳諧は最小の詩型の中にこの世、この宇宙の森羅万象を映し出し、封じ込める秘法に他ならない。最小の宇宙の中に最大の宇宙をつかみ取るのである。それが達成された時、最小と最大は対応しあう……。芭蕉の言語空間と精神世界の究極を探るキーワードを、大宇宙に対応するミクロコスモス(小宇宙)に求め、「おくのほそ道」「七部集」等の諸作の深部にクリティカルに迫り、新しい芭蕉像を創造した力作評論。


  • 前巻
  • 次巻

目次

第1章 ミクロコスモス――松尾芭蕉に向って
第2章 自己引用の振幅
第3章 風羅坊(ふうらぼう)の実存
第4章 「隠」に入り、「隠」を出づ
第5章 翁の遊行(ゆぎょう)
第6章 死のくぐり抜け
第7章 「生きて帰る心」
第8章 一期一会(いちごいちえ)の知者
第9章 生命の「軽み」
第10章 風のトポス
第11章 「物の見えたるひかり」
第12章 言語空間の旅人

書誌情報

紙版

発売日

1992年05月06日

ISBN

9784061590250

判型

A6

価格

定価:1,046円(本体951円)

通巻番号

1025

ページ数

360ページ

シリーズ

講談社学術文庫

著者紹介

製品関連情報