新装版 江戸時代史(下)

新装版 江戸時代史(下)

エドジダイシ

講談社学術文庫

本書は歴史学の泰斗三上参次博士が、江戸時代について、余すところなく語った不朽の名著である。流麗な文章のなかに、歴史の真の流れを見きわめて動じなかった明治の学者の毅然とした気骨が伝わってくる。維新後最も早い時期にまとめられた総合的な江戸時代史として今なお重要な意味を持っている。下巻では六代将軍家宣から吉宗、家治を経て、文化文政、天保時代にいたるまでを精密明断に論述する。


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目次

・第13章 六代将軍家宣と文飾政治
  第1節 弊政廃止 柳沢吉保の隠退
  第2節 文飾政治 間部詮房(まなべあきふさ)・新井白石(あらいはくせき)・近衛基熙(このえもとひろ)
  第3節 閑院の宮(かんいんのみや)御取り立て
  第4節 朝鮮使節来聘一件
  第5節 財政状態
  第6節 評定所に関する法令
  第7節 道路交通等に関する法令
  第8節 家宣の薨去とその政治の概要
・第14章 七代将軍家継の時代
  第1節 間部詮房に対する世評
  第2節 絵島(江島)一件
  第3節 風俗の取締り
  第4節 貨幣制度の改革
  第5節 長崎新令
  第6節 白石と林家との衝突
・第15章 八代将軍吉宗の治
  第1節 家継の薨去と吉宗の襲職
  第2節 間部詮房と新井白石との黜陟(ちゅっちょく)
  第3節 将軍吉宗の人物
  第4節 天和の政治と吉宗の改革
  第5節 朝鮮使節に対する件
  第6節 長崎新令の存続
  第7節 賞罰の厳明
  第8節 酒井忠拳(ただたか)の献言
  第9節 節倹(せっけん)の令と風俗の匡正(きょうせい)
  第10節 財政
  第11節 武備の奨励
  第12節 風俗の改善
  第13節 法律の整理
  第14節 防火制度の制定
  第15節 学問および学政
  第16節 経済事情
  第17節 吉宗と京都との関係
  第18節 三卿の成立と三家・諸侯に対する吉宗の処置
・第16章 九代将軍家重の治世
  第1節 家重の人物と前将軍の苦衷(くちゅう)
  第2節 老中松平乗邑(のりきと)の免黜(めんちゅつ)と田安宗武(たやすむねたけ)不首尾一件
  第3節 家重時代の概観
・第17章 十代将軍家治の治世
  第1節 家治の人物とその時代の状勢
  第2節 近臣政治──いわゆる田沼時代
・第18章 寛政の改革
  第1節 諸国暴民蜂起し打壊し始まる
  第2節 松平定信の登用@

書誌情報

紙版

発売日

1992年10月05日

ISBN

9784061590458

判型

A6

価格

定価:1,923円(本体1,748円)

通巻番号

1045

ページ数

820ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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