
破壊の伝統 人間文明の本質を問う
ハカイノデントウ
- 著: ジョン A・リヴィングストン ,
- 訳: 日高 敏隆 ,
- 訳: 羽田 節子

わたしたち人間は、自ら地球生態系の一員であることを忘れ、自然を略奪・破壊し、あくなき利便・快適・飽食を追求してきた。その結果、美しい海洋と森林に恵まれた水惑星地球号は息も絶えだえ、絶滅寸前の野生動物はすでに4500種を越えた。この期に及びようやく自然保護に転じたコインの両面的〈開発=保護〉思想を退け、遠く人類文化の黎明とともに始まった〈破壊の伝統=人間中心主義〉の宿痾(しゅくあ)と対決する。
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目次
1 マヤの神殿
2 万に一つ
3 共同体(コミュニティー)という概念
4 数のゲーム
5 ハクトウワシと太鼓腹のブタ
6 直立人類のものさし
7 ともに狩りをして
8 火、氷、大量死(メガデス)
9 力と栄光
10 完成へのはしご
11 征服への情熱
12 偉大なる自我体験(エゴ・トリップ)
13 アルカディアの笛
14 伝道は成就された
15 権力構造
16 優美な連続性
書誌情報
紙版
発売日
1992年10月05日
ISBN
9784061590465
判型
A6
価格
定価:961円(本体874円)
通巻番号
1046
ページ数
299ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
備考参照