
現代思想の基礎理論
ゲンダイシソウノキソリロン

「近代」は閉塞した。フランス革命の輝やかしい理想にも拘らず、人間の支配=被支配、差別と排除の構造は温存された。理性は頽落し、人間の管理化は進み、地球環境の汚染が昂進する。どう克服できるのか。その哲学は? 方法は? 近代主義を踏み超える革命的理論装置としての構造主義=ポスト構造主義に着目し、批判的に検討し、真に豊饒な「トランスモダン」の思想への展望を切り拓く知的生産の書。
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目次
1 構造主義
1.構造主義の可能性
2.構造主義革命とその限界
3.ラカンとアルチュセール
2 記号論
1.認識論と記号論
2.消費社会の記号論
3.政治経済批評から社会批評へ
3 マルクス論
1.マルクス主義哲学の死と再生
2.マルクスの労働観
3.非対象化労働論
4.フェティシズム論からイデオロギー論へ
5.アルチュセール以後
6.日本におけるマルクス研究の新動向
書誌情報
紙版
発売日
1992年12月04日
ISBN
9784061590526
判型
A6
価格
定価:1,210円(本体1,100円)
通巻番号
1052
ページ数
414ページ
シリーズ
講談社学術文庫