
連句入門 蕉風俳諧の構造
レンクニュウモンショウフウハイカイノコウゾウ

発句以下長・短句(五七五・七七)を交互に連ねて三十六句で巻き終える歌仙こそ、蕉風俳諧の核心をなすものである。永年『芭蕉七部集』に親炙(しんしゃ)し、連句の実作をも重ねてきた著者が、「冬の日」「猿蓑」「炭俵」の世に言う蕉風三変の代表歌仙を素材に、詩心と詩心が切り結ぶドラマの場としての連句の興趣を再現する。絶妙の挨拶・会釈・笑いに充ちたスリリングな知的ゲームの醍醐味を伝える、安東芭蕉学の会心作。
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目次
・連句作法
・恋は歌仙の花
・後の月の恋
・夕顔の恋余聞
・連句の興の起るとき、其一
・連句の興の起るとき、其二
・連句の興の起るとき、其三
・深川のあじさい
・評釈・はつ雪の巻(「冬の日」)
・評釈・夏の月の巻(「猿蓑」)
書誌情報
紙版
発売日
1992年12月04日
ISBN
9784061590540
判型
A6
価格
定価:898円(本体816円)
通巻番号
1054
ページ数
302ページ
シリーズ
講談社学術文庫