
原典による心理学入門
ゲンテンニヨルシンリガクニュウモン

古代ギリシアから近代ヨーロッパにかけての心理思想の主要著作から、ヴント、ジェームズによる科学的心理学の成立期を経て、現代の3大潮流、ワトソンの行動主義・フロイトの精神分析学・ケーラーのゲシュタルト理論まで、原典21篇を収録。人類社会の未曽有の危機に直面する現代ほど、人間とは何か、という心理学の命題への解答が切望されている時はない。心理学を学ぶための必携の書。
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目次
第1章 人間とは何か――古代の心理学
1 「霊魂について」――アリストテレス
2 「人ざまざま」――テオプラストス
3 「荀子」――荀子
第2章 神と人間――中世の心理学
1 「告白」――アウグスティヌス
2 「神学大全」――トマス・アクィナス
第3章 人間の条件――近世の心理学1
1 「情念論」――デカルト
2 「パンセ」――パスカル
3 「人間機械論」――ラ・メトリ
4 「エティカ」――スピノザ
第4章 人間性の探究――近世の心理学2
1 「リヴァイアサン」――ホッブズ
2 「人間知性論」――ロック
3 「人性論」――ヒューム
第5章 心理学のあけぼの――近代の心理学
1 「人間学」――カント
2 「心理学教科書」――ヘルバルト
3 「習慣の思考能力に及ぼす影響」――メーヌ・ド・ビラン
第6章 心理学の成立
1 「心理学概論」――ヴント
2 「心理学原理」――ジェームズ
第7章 現代の心理学
1 「大脳半球の働きについての講義」――パヴロフ
2 「行動主義の心理学」――ワトソン
3 「精神分析学概説」――フロイト
4 「ゲシュタルト心理学入門」――ケーラー
書誌情報
紙版
発売日
1993年01月05日
ISBN
9784061590595
判型
A6
価格
定価:1,602円(本体1,456円)
通巻番号
1059
ページ数
628ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
著・編: 南 博(ミナミ ヒロシ)
装丁: 蟹江 征治(カニエ セイジ)