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ルネサンス
ルネサンス
- 著: 樺山 紘一

中世の野蛮と暗黒の束縛から人間精神が新しく解放され、近代文化の基盤を開いたといわれるルネサンス。本署では、これまで異口同音に語られてきた単調で理想化されすぎるルネサンス像を退け、もっと人間くさい歴史像を「現代」というフィルターを通して考察、その華やかな時代の光の部分のみならず陰の部分にも焦点をあてて、総合的にルネサンスを捉えた。最新の知見に基づく待望のルネサンス論。
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目次
0 ルネサンス像の転換
1 ルネサンスの人と文化
1.ルネサンスとは
2.ローマとギリシア――人文主義と古代
3.都市と自然――舞台と背景
4.生と死――ペストと再生
5.宮廷と広場――貴族と市民
6.万能と個人――善美と拒絶
7.造型と音声――象徴と快楽
8.占星と錬金――科学と魔術
9.祝祭と演技――非日常と権力
10.流行と遊戯――ファッションと饗宴
11.世界の広がりと深み――大航海と宗教改革
12.イタリアから全ヨーロッパへ
2 ルネサンスの宇宙
1.西欧の文明観
2.歴史の遠近法
3.商業の発展が生んだ至福の時代
4.ジェノヴァの商人
5.ペストと死
6.死もまた生きるに値する――バルドゥングとティツィアーノ
7.ギョーム・デュファイとその時代
8.バベルの都市空間――アントウェルペンのブリューゲル
9.三つの革命
書誌情報
紙版
発売日
1993年07月05日
ISBN
9784061590830
判型
A6
価格
定価:1,100円(本体1,000円)
通巻番号
1083
ページ数
300ページ
シリーズ
講談社学術文庫