
現代の社会科学者 現代社会科学における実証主義と理念主義
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18世紀から現代にかけて、社会科学は実証主義と理念主義の2大潮流を形成した。前者はコント、ミルに始まり、ワルラスの均衡理論はミクロ経済学の礎となり、パーソンズの機能理論は社会学発展に寄与した。一方、ヘーゲルに発する理念主義はディルタイの歴史主義、フッサールの現象学、そしてマルクス主義を生んだ。本書はこの社会科学の大河に分け入り、源流から現代に至るまでを克明に論述する。
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目次
●1 現代社会科学における科学理論的問題
1 自然科学・社会科学・人文学
2 近代化・産業化と社会科学
3 発生期社会科学の第1の流れ――啓蒙主義から実証主義へ
4 発生期社会科学の第2の流れ――ドイツ観念論
5 現代社会科学と「科学理論」
●2 現代社会科学における実証主義(1)
1 実証主義の考え方の特徴
2 古典的実証主義
3 帰納論理の問題点
4 新実証主義(1)
5 新実証主義(2)
●3 現代社会科学における実証主義(2)
1 社会科学と「パラダイム」
2 実証主義社会科学の主潮流
3 均衡理論
4 システム理論
5 機能理論
●4 現代社会科学における理念主義
1 現代社会科学における理念主義の位置
2 歴史学派と歴史主義
3 現象学
4 マルクス主義と批判理論
5 実証主義と理念主義との接点――行為理論
書誌情報
紙版
発売日
1993年10月04日
ISBN
9784061590960
判型
A6
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
通巻番号
1096
ページ数
526ページ
シリーズ
講談社学術文庫