
アメリカの大学
アメリカノダイガク

伝統あるドイツの大学を範としながらも、自由を重んじたアメリカの大学は、極めて多種多様な価値観と指向性をもつ新しい高等教育の場として登場、発展してきた。ハーバードやイエール、シカゴなど、アメリカを代表する大学の成立と変革の歴史をたどり、理想に燃えたアメリカの大学人の情熱と努力の軌跡をみる。複雑、かつ巨大化している今日の大学の原点を見つめ、真のあるべき姿を追求した好著。
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目次
第1章 伝統的カレッジの構造
1 ドイツ留学の時代
2 カレッジの教育と生活
第2章 早すぎた改革
1 19世紀初頭のハーバード
2 ドイツ帰りと伝統教師の葛藤
3 ティクナーの敗北
第3章 改革への胎動
1 イエール報告と現状肯定
2 ウェイランドの挑戦と失敗
3 ハーバードの科学校
4 イエールの科学校
第4章 伝統的カレッジからの脱却
1 エリオット改革とその背景
2 エリオット改革をめぐる対立
第5章 研究大学の登場
1 ジョンズ・ホプキンス大学の登場
2 研究大学の構造
3 大学院の登場
第6章 大学院大学の登場
1 クラーク大学の悲劇
2 大学百貨店シカゴ大学
第7章 アイデンティティの葛藤
1 研究と教育の対立
2 フットボールの登場
3 研究型教師と人生派教師
4 教師文化の多様化
書誌情報
紙版
発売日
1993年11月04日
ISBN
9784061591011
判型
A6
価格
定価:1,012円(本体920円)
通巻番号
1101
ページ数
306ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
装丁: 蟹江 征治(カニエ セイジ)