現代の比較文学

現代の比較文学

ゲンダイノヒカクブンガク

講談社学術文庫

個性豊かな比較文学の研究者達が、自らの研究テーマに即して西洋と日本の文学の思想、芸術が抱える諸問題に照明をあて、さらに和洋両文明の接触や衝突などを具体的に論考。また外国の比較文学者との対談、大胆な解釈による文献紹介を併せ収めるなどさまざまな視点から日本の比較文学のあり方を考察。意欲的なテーマと内容で比較文学の可能性を探り、その多彩で実りのある発展の道をひらいた刮目の書。


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目次

●比較文学の視野――ホイットマン的文学の系譜……亀井俊介
●影響と選択――サンタヤーナとエリオットのゲーテ観……青柳晃一
●芸術運動の位置と形態――ドイツ表現主義の場合……瀧田夏樹
●材源研究の意味――芥川龍之介・里見トン・その他……小堀桂一郎
●知的刺戟の一様相――鴎外の「金毘羅」とゾラの「ルルド」――平川祐弘
●非西欧世界の「西欧化」運動――夷狄の国への冒険者たち……芳賀徹
●文学を「比較」することの意味――構造への思考こそ窮極だということについて……酒本雅之
●対談 比較文学の問題と展望……オールドリッジ/亀井俊介
●参考文献――日本における最近30年間の成果を中心に……柳富子

書誌情報

紙版

発売日

1994年02月04日

ISBN

9784061591141

判型

A6

価格

定価:1,004円(本体913円)

通巻番号

1114

ページ数

334ページ

シリーズ

講談社学術文庫

著者紹介

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