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近世日本国民史 維新への胎動(中)生麦事件
キンセイニホンコクミンシイシンヘノタイドウナマムギジケン
- 著: 徳富 蘇峰

文久二年五月勅使大原重徳、添役島津久光東下、将軍家茂と相見し、慶喜を後見職、春嶽を総裁職に任ずべき勅旨を伝達。長藩、開国航海の看板を撤去、尊皇攘夷に転向。久光、幕府をして勅命奉承実施するに至らしめ、八月京都へ復命すべく上京の途に就く。行列川崎を過ぎ生麦へ差し掛かりし時、日本の風習を知らざる英人供先へ騎馬にて乱入。言語通ぜず、供頭一名を殺害。世にいう生麦事件を惹起す。
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目次
第1章 寺田屋事変の善後策
1 寺田屋事件の勅書
2 島津久光の奉答書(1)
3 島津久光の奉答書(2)
第2章 井伊政策の壊崩
1 幕府の自発的譲歩
2 いわゆる毛利慶親の意見
3 一陽来復(1) ほか
第3章 松平慶永(よしなが)の再出仕
1 松平慶永と閣老との問答(1)
2 松平慶永と閣老との問答(2)
3 松平慶永、将軍に進言す(1) ほか
第4章 毛利氏の京都運動
1 毛利慶親(よしちか)の将軍上洛に関する意見書
2 長井雅樂(うた)、中根雪江を説く
3 毛利定廣の入京 ほか
第5章 長井雅樂の失脚
1 長藩の立場と長井雅樂
2 長藩有志者の長井雅樂弾劾書
3 弾劾書に対する長井雅樂の態度(1) ほか
第6章 勅使東下の決定
1 勅使東下の議
2 大原・島津東下の決定
3 大原・島津東下の延期(1) ほか
第7章 勅使の使命
1 三事諮問案
2 勅問に対する奉答
3 大原勅使へ授けられたる訓令(1) ほか
第8章 勅使、江戸に向かう
1 薩長両藩への指令
2 島津久光の東行
3 勅使大原重徳の東下 ほか
第9章 長藩の政策変更
1 毛利慶親、江戸を去る
2 上方における長藩の不人気
3 長井の帰国 ほか
第10章 江戸における大原勅使と島津久光
1 大原・島津、入府第一着の言動
2 薩藩と越前
3 大原勅使の登城(1) ほか
第11章 幕府の勅旨奉承
1 大原最後の決心
2 大原、江戸の情報を岩倉に致す(1)
3 大原、江戸の情報を岩倉に致す(2) ほか
第12章 後見及び総裁職と勅使会見
1 後見及び総裁職の発表
2 松平春嶽の幕政改革意見(1)
3 松平春嶽の幕政改革意見(2) ほか
第13章 島津久光に関する運動の不結果
1 大原・島津の江戸における態度
2 い
書誌情報
紙版
発売日
1994年03月04日
ISBN
9784061591196
判型
A6
価格
定価:1,923円(本体1,748円)
通巻番号
1119
ページ数
538ページ
シリーズ
講談社学術文庫
電子版
発売日
2013年08月02日
JDCN
0615911900100011000E
初出
時事通信社から昭和三五-四六年刊行
著者紹介
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