
茂吉秀歌「つゆじも」から「石泉」まで百首
モキチシュウカツユジモエンユウヘンレキトモシビタカハラレンザンセキセンヒャクシュ

――一般には備忘録の寄せ集め風に考へられてゐる滞欧詠や、何となく埃臭い印象の満関支詠に意外に興味津津の素材が犇き、画期的な文体が散見できることに改めて目を見張った。外国語頻用も特徴の1つである。必ずしも留学作品に限らず、帰国後の日常詠も幻惑的な横綴りを鏤める。世界のいづれの地に赴いても、過たず対象の本質を直感して作品化する、あの抜群の言語感覚は羨ましい。(著者・跋より)
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目次
・つゆじも
・遠遊
・遍歴
・ともしび
・たかはら
・連山
・石泉
書誌情報
紙版
発売日
1994年07月04日
ISBN
9784061591349
判型
A6
価格
定価:1,068円(本体971円)
通巻番号
1134
ページ数
404ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
1991年2月、文藝春秋から刊行
著者紹介
解説: 芳賀 徹(ハガ トオル)