
ドイツと日本
ドイツトニホンコクサイブンカコウリュウロン

ドイツ文学者である著者が、ケルンの日本文化会館館長の体験を交え、日独文化交流の実態を説く。映画「寅さん」の上映による日本的発想の紹介や、在職3年間に150回にのぼった講演など、文化交流に奔走した日々をいきいきと描写。また、幕府により初めてヨーロッパに派遣された文久遣欧使節の足跡をたどり、知られざる国際交流の歴史も明かす。日本とドイツをめぐる興味深い交流の記録と提言
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目次
・序章 ブレンナー峠 アルプスを越える文化交流
ある小説の題名/イギリスとフランスと/旧東欧/オリーヴ油とバターの文化/アルプスを越える峠
●第1部 国際文化交流
第1章 種子を蒔いた人びと
第2章 文化交流の歴史概観
第3章 「国際化」とは何か
第4章 国際交流
第5章 文化とは何か
第6章 文化外交と文化交流
●第2部 ドイツでの日々
第1章 文化交流の最先端
第2章 ドイツに遣いして
第3章 素人外交官の喜びと悲哀
第4章 ドイツの文化政策
第5章 日独文化交流の史実
●第3部 日本から世界へ
第1章 映画「寅さん」と日本的発想
第2章 日本紹介奮闘の記
第3章 日本語と国際社会
第4章 誰でもできる国際交流
第5章 なぜ文化交流か
・付論 国際マナーのTPO
書誌情報
紙版
発売日
1994年12月05日
ISBN
9784061591547
判型
A6
価格
定価:1,012円(本体920円)
通巻番号
1154
ページ数
304ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
1985年11月、文藝春秋から刊行
著者紹介
解説: 中西 進(ナカニシ ススム)