科学史の逆遠近法

科学史の逆遠近法

カガクシノギャクエンキンホウルネッサンスノサイヒョウカ

講談社学術文庫

科学革命以後の近代科学を絶対普遍とみなし、科学史を単線的進歩の過程と捉える硬直した歴史観と対決することは、科学史の第1人者である著者の終生の課題である。魔術・錬金術・占星術など、従来は擬似科学としか評価されなかった西欧中世のオカルト・サイエンスを厳密な方法論により分析。科学革命前夜の神秘思想やヘルメス主義の諸相を論じ、謎に充ちたルネサンス期科学を照射した画期的論考。


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目次

1 踏み出す第1歩
2 方法論の問題
3 神秘思想の評価(1)
4 神秘思想の評価(2)
5 プラトニズム・ルネサンス
6 15世紀対抗文化の諸相(1)――占星術
7 15世紀対抗文化の諸相(2)――錬金術
8 錬金術の展開とその意味
9 カバラ的世界観の出現
10 ルネサンス期魔術の典型
11 医化学派の誕生
12 医化学派の位置

書誌情報

紙版

発売日

1995年02月06日

ISBN

9784061591639

判型

A6

価格

定価:1,056円(本体960円)

通巻番号

1163

ページ数

324ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

1982年6月、中央公論社より刊行

著者紹介

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