
人類学的世界史
ジンルイガクテキセカイシブンカノキ

火の発見と原子力の発明は人類の歴史にとってどちらが価値があるのか。先史時代に生じた文化の種子はヨーロッパ・アジア・アフリカへと蒔かれ、さまざまな異文化が現代の地球を覆う。著者は豊富な文化人類学の知識をもとに、人類発展の歴史を進化論とは異なる視点で捉え直す。各地域の文化の歴史を検証しながら、宇宙空間への進出も犂の発明も同じ位相にならべて文化の意味を考察した画期的世界史。
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目次
●1 はじめに
ホモ・サピエンスへの道
●2 基礎的な発明
火と道具/植物の栽培と動物の飼育/冶金/文字の活用/技術の発明/都市
●3 東南アジア文化複合
東南アジア新石器時代/オセアニア/東南アジアの新石器時代以後
●4 西南アジアとヨーロッパ
西南アジアの新石器時代/ヨーロッパの新石器時代/アーリヤ人/トルコ・タタール人/セム人
●5 最初期の文明
メソポタミア/エジプト
●6 地中海文化複合
クレタ/ギリシア/バーバリアン/ローマ半島/イスラーム
●7 アフリカ
先史時代/歴史上のアフリカの人びと/アフリカ諸文明
●8 インド
先史時代/初期の歴史的インド/仏教/植民地以前のインド
●9 中国
先史の中国/中国の上古史/中国の王朝時代
●10 日本
先史時代/中央集権国家の発達/異文化との接触と近代化
書誌情報
紙版
発売日
1995年02月06日
ISBN
9784061591653
判型
A6
価格
定価:1,046円(本体951円)
通巻番号
1165
ページ数
358ページ
シリーズ
講談社学術文庫