
記号論の思想
キゴウロンノシソウ

バルト、ラカン、デリダ、ボードリヤールなどのフランスの思想家を中心に、構造主義から記号論への展開を考察。また、20世紀の消費社会がもたらした映画、写真、デザインなどの大衆文化をも記号論の視点で解読する。著者は様々な記号と思考がからみ合う生態学的な状況において、記号論を形式的な分析装置にはとどめない。現代思想全体への鋭い批評精神を持つ記号論の豊かな可能性を説く意欲作。
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目次
●1 記号論の哲学
・精神分析と記号論
・ドゥルーズ=ガタリ論のために
・ベンヤミンからボードリヤールへ ほか
●2 模倣と引用の世界
・写真の記号論へ
・記号としての写真
・「のようなもの」の世界 ほか
●3 思想のカオスモス
・『ミトロジー』再読
・ジャック・ラカンの現代性
・物質的創造力論の境界 ほか
●4 記号論の現在
・フロイトの記号論
・サインデザインの記号論
・パソコンの美学 ほか
書誌情報
紙版
発売日
1995年03月06日
ISBN
9784061591684
判型
A6
価格
定価:1,025円(本体932円)
通巻番号
1168
ページ数
344ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
解説: 柏木 博(カシワギ ヒロシ)