近代文化の構造

近代文化の構造

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講談社学術文庫

欧米で誕生し、発達した近代市民社会の特質を、キリスト教文化の影響を中心に解説。とくにマックス・ヴェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』やアダム・スミスの『道徳感情論』で示された勤勉、節約、質素、自制などの徳目を市民社会の担い手の特性として指摘。西洋近代文化の構造を考察し、キリスト教と他の文化諸領域との緊張関係を説き、更に日本の「近代」文化を批判する。


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目次

●第1部 現代とはいかなる時代か
・第1章 現代とはいかなる時代か
・第2章 ヨーロッパ知識層の歴史意識
・第3章 日本「近代化」論
●第2部 ヨーロッパ近代文化の構造
・第1章 文化諸領域の分化
・第2章 近代法の構造
・第3章 近代科学の構造
・第4章 芸術と政治・経済・宗教
・第5章 政治と宗教
・第6章 経済と宗教
  第1節 経済生活と宗教
  第2節 近代資本主義とプロテスタンティズム
  第3節 近代職業倫理の構造
  第4節 世俗内禁欲と資本主義の精神
  第5節 現代の職業状況
●第3部 日本思想史における現世拒否の段階と方向
・第1章 近代以前における現世拒否の論理の特質
・第2章 近代日本とキリスト教

書誌情報

紙版

発売日

1995年03月06日

ISBN

9784061591707

判型

A6

価格

定価:1,068円(本体971円)

通巻番号

1170

ページ数

372ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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