現代思想の展開

現代思想の展開

ゲンダイシソウノテンカイ

講談社学術文庫

原始的商品経済のなかから貨幣がたたき出されるプロセスを「第3項排除」と命名し、排除されたものが乱れた秩序を回復、再建すると強調した〈暴力論〉、資本主義経済下で、本来豊かな労働生活が一面化し単層化したと指摘する〈労働論〉などで現代社会を鋭く分析。さらにマルクス論、イデオロギー論、社会科学認識論などを、批判的精神を視点に展開した。『現代思想の基礎理論』に続く今村哲学の必読の書。


  • 前巻
  • 次巻

目次

●第1部 マルクスと現代思想
 第1章 マルクスと現代思想
 第2章 マルクスとアルチュセール
 第3章 フェティシズム論とイデオロギー論
●第2部 暴力と労働のオントロギー
 第1章 商品の記号論
 第2章 ボードリヤールを読む
 第3章 文化のなかの暴力
 第4章 ルネ・ジラールと暴力
 第5章 商品としての住居
 第6章 労働観の変容とパラダイム
●第3部 社会科学と社会思想
第1章 社会科学的思考
第2章 経済人類学的思考
第3章 都市の逆のユートピア
第4章 近代における個体の運命

書誌情報

紙版

発売日

1995年04月04日

ISBN

9784061591745

判型

A6

価格

定価:1,068円(本体971円)

通巻番号

1174

ページ数

394ページ

シリーズ

講談社学術文庫

著者紹介

製品関連情報