『おくのほそ道』を読む

『おくのほそ道』を読む

オクノホソミチヲヨム

講談社学術文庫

旅行文学として世界的に有名な『おくのほそ道』。日本人にとってはその文章が、ふと口をついて出てくるほどの親しい古典でもある。著者は俳諧的美意識をもつ俳諧師としての芭蕉に注目し、その視点から解読すると、『ほそ道』の構造がよくわかるという。『ほそ道』は実際の旅を、「俳諧師の、かくありたいと願う形に構成しなおした半創作的なすぐれた旅の記録である」と説く、出色の芭蕉の新しい読み方。


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目次

1 俳諧師芭蕉
2 道の記と俳文
3 素材配合の工夫
4 那須野のかさね
5 「植え立去る柳」
6 「笠島はいづこ」
7 松島と象潟
8 平泉のくだり
9 光堂のくだり
10 紅花のおもかげ
11 三山順礼
12 市振の萩と月
13 わかれのかたち
14 俳諧師の世界像
15 俳諧師のオモテ、ウラ  ほか

書誌情報

紙版

発売日

1995年04月28日

ISBN

9784061591769

判型

A6

価格

定価:833円(本体757円)

通巻番号

1176

ページ数

264ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

1988年永田書房から刊行

著者紹介

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