二十世紀の経済学

二十世紀の経済学

ニジュッセイキノケイザイガクコテンカラゲンダイヘ

講談社学術文庫

「自然は跳躍せず」と説いたマーシャルに対して、経済発展はまさに飛躍的に生ずるとして企業者の独自の機能を明確にしたシュムペーター。またマーシャルの忠実な後継者だったが、反旗を翻し『一般論』を著したケインズなど、現代経済学を誕生させた巨人たちの思想を解説。また、その後の新古典派総合の全盛時代とマネタリズムの台頭、最近のケインズ・ルネサンスの気運まで、戦後経済学の潮流をも論述。


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目次

●第1部 マーシャルからケインズへ
 第1章 マーシャルと現代
  1 私とマーシャル
  2 「自然は跳躍せず」
  3 企業者の機能とは何か ほか
 第2章 マーシャル経済学の形成
  1 解明へのヒント
  2 「産業経済学」と時間
  3 「正常」とは何か? ほか
 第3章 シュムペーターとマーシャル
  1 ワルラス賛美者として
  2 マーシャルを超えて
  3 シュムペーターの発展理論 ほか
 第4章 マーシャル「原理」とケンブリッジ学派
  1 「ケインズ革命」の衝撃
  2 「内部経済」と「外部経済」
  3 マーシャルと現代
●第2部 ケインズから現代経済学へ
 第1章 ケインズ評価に見る現代経済学の潮流
  1 新古典派総合の盛衰
  2 ハイエク評価の変遷
  3 マネタリズムの台頭 ほか
 第2章 ジョン・ヒックス再考
  1 一般均衡理論から価格決定二分論へ
  2 IS/LM自己批判
  3 経済学は科学か?
 第3章 ノーベル経済学賞――その栄光と偏向
  1 栄誉ある経済学者たち
  2 本流を外れた受賞者たち
  3 論争の中の経済学 ほか
 第4章 古典派アプローチとは何か
  1 競争と均衡
  2 スラッファ革命
  3 不変の価値尺度 ほか
●第3部 経済学古典の再発見
 ・ケネー「中国の専制政治」
 ・スミス「諸国民の富」
 ・リカード「経済学および課税の原理」
 ・ミル「自由論」
 ・ワルラス「経済学と正義」 ほか

書誌情報

紙版

発売日

1995年04月28日

ISBN

9784061591776

判型

A6

価格

定価:898円(本体816円)

通巻番号

1177

ページ数

288ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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