
徳川吉宗と江戸の改革
トクガワヨシムネトエドノカイカク
- 著: 大石 慎三郎

元禄時代の空前の繁栄の後、極端な不況と財政難から徳川幕府を救った「中興の英主」8代将軍・吉宗。本書は、新田開発ほか様々な年貢増収策や側用取次という側用人の設置など、吉宗による財政再建策と人材登用の妙を多面的に論述。また大江戸の発達と大岡越前守などの活躍した江戸の市政の仕組みを平易に解説する。吉宗を中心に、新井白石から田沼意次に至る江戸の改革を独自の観点で分析した好著。
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目次
●第1章 新井白石
1 白石の育った時代
2 浪人の子
3 官学に勝つ ほか
●第2章 吉宗の登場
1 将軍吉宗と天一坊
2 史上まれな幸運児
3 吉宗登場の背景 ほか
●第3章 都市の時代1
1 城下町
2 商業都市と特殊都市
3 大江戸の発達 ほか
●第4章 都市の時代2
1 江戸の市政
2 時の太鼓・時の鐘
3 火災と疾病 ほか
●第5章 江戸時代の農村と農民
1 土地にしばりつけられて
2 村と百姓代
3 農家 ほか
●第6章 「田沼時代」とその前後
1 大きな動揺のきざし
2 田沼意次の汚名
3 意次の特異な政治 ほか
書誌情報
紙版
発売日
1995年09月04日
ISBN
9784061591943
判型
A6
価格
定価:898円(本体816円)
通巻番号
1194
ページ数
292ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
『日本歴史全集』第十二巻 1969年、小社刊