俳句 百年の問い

俳句 百年の問い

ハイクヒャクネンノトイ

講談社学術文庫

俳句は、正岡子規以来、100年間にわたって、ときに静謐、ときに華麗、かつダイナミックに花開いてきた。日本語の輝くエッセンスとして、国の内外を問わず、老若男女をとらえつづけてきた俳句の魅力とは何か。俳人はもとより、小説家が、科学者が、そして、イギリス・フランス人が、多面体として俳句の謎に鋭いメスをふるった成果が、この1冊に集結!注目の32人が肉迫した画期的な俳論集。


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目次

1 「美」をめざす俳句……正岡子規
2 ほのめかしのスケッチ……B・H・チェンバレン
3 「無中心」という新しい時空……河東碧梧桐
4 目の驚嘆……P・L・クーシュー
5 17音の形式の力……芥川龍之介
6 潜在意識がとらえた事物の本体……寺田寅彦
7 超季の現代都市生活詠へ……篠原鳳作
8 歴史的産物としての俳句……山口誓子
9 俳句と短歌の近さと遠さ……水原秋桜子
10 「真実感合」という飛躍……加藤楸邨
11 平板な大衆性を脱出しえない俳句……桑原武夫
12 俳句的対象把握……井本農一
13 表現と人格の高度な結合……平畑静塔
14 抽象的言語として立つ俳句……山本健吉
15 生活の現実から湧き出るリアリズム……栗林農夫 ほか

書誌情報

紙版

発売日

1995年10月03日

ISBN

9784061592001

判型

A6

価格

定価:1,320円(本体1,200円)

通巻番号

1200

ページ数

476ページ

シリーズ

講談社学術文庫

著者紹介

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