
アメリカ映画の文化史(下)
アメリカエイガノブンカシエイガガツクッタアメリカ

アメリカ映画は中産階級のモラルや美意識を吸収して成長し、大恐慌以来の不安定な社会情勢を背景に意識的に〈アメリカの夢と神話〉を供給して黄金時代を迎えた。スピードとユーモア、諷刺と暴力、カウボーイと実業家に代表される〈アメリカ流の価値観と生活様式〉が全世界へ波及した。ディズニー、キャプラらの映画から現代の第2の黄金時代まで、アメリカ映画の魅力を余すところなく描いた好著。
- 前巻
- 次巻
目次
●第3部 映画の時代の大衆文化
10 追いつめられた映画の大立者たちと検閲の勝利
11 動乱の黄金時代と秩序の黄金時代
12 文化の神話づくり──W・ディズニーとF・キャプラ
13 映画の輸出
14 ハリウッドのゴールド・ラッシュ
●第4部 映画文化の衰退
15 アメリカのために戦い、自らと戦うハリウッド
16 観客の減少とテレビによる危機
17 ハリウッドの崩壊
18 映画の将来
書誌情報
紙版
発売日
1995年11月06日
ISBN
9784061592049
判型
A6
価格
定価:1,025円(本体932円)
通巻番号
1204
ページ数
350ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
1980年9月、平凡社刊