
ブル-ノ・タウト
ブルーノ・タウト

1933年にナチスを逃れて来日、桂離宮を「日本美の極致」を具現したものと絶讃し、日光東照宮を「キッチュ(いかもの)」と評したドイツの建築家ブルーノ・タウト。3年半にわたる日本でのタウトの足跡を丹念に辿り、また「キッチェ」というドイツ語の語源に遡って、それが単なる否定概念ではないことを検証するなど、従来のタウト像に独自の光をあてる。“漂泊の人”タウトを感銘深く描いた名評伝。
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目次
・プロローグ 別離の人
・1 「空白」としての存在
・2 まれびとの室(むろ)ほぎ
・3 キッチュの発見――東照宮
・4 永遠とキッチュ――桂離宮
・5 石と水と木の世界――再び桂離宮
・6 「釣合い」を求めて
・7 日本の思い出――熱海・日向邸
・エピローグ 洗心亭再訪
書誌情報
紙版
発売日
1995年12月04日
ISBN
9784061592063
判型
A6
価格
定価:961円(本体874円)
通巻番号
1206
ページ数
308ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
1991年10月、新潮社より刊行
著者紹介
解説: 松山 巖(マツヤマ イワオ)