近代化の理論

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近代化の理論

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講談社学術文庫

資本主義的市場経済と民主主義の実現、家父長制家族から核家族への移行など、多面的に「近代化」をとりあげ、その起源を小封建領主割拠の中世から国民国家に統合された西洋の歴史に求めた。また日本と中国など非西洋の近代化も考察、中国は日本と異なり封建制をもたず、秦漢帝国から清朝まで統一専制が続いたために近代化が遅れたと指摘した。近代化の多様性と西洋と非西洋の相違を説く必読の力作。


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目次

まえがき
 I 近代化・産業化と西洋・非西洋
第1章 近代化と産業化――問題の出発点
第2章 非西洋後発社会としての日本および中国
 II 社会構造へのアプローチ
第3章 社会構造とは何か
第4章 社会のミクロ分析 対 マクロ分析
第5章 社会の基本類型
第6章 近代産業社会の社会構造(総論)
 III 近代産業社会の社会構造(各論)
第7章 家族・親族の構造
第8章 組織の構造
第9章 地域社会の構造
第10章 社会階層の構造
第11章 国家と国民社会の構造
 IV 社会変動へのアプローチ
第12章 社会変動とは何か
第13章 近代化理論・1──進歩の理論
第14章 近代化理論・2──進化の理論
第15章 近代化理論・3──発展の理論
第16章 構造―機能―変動理論
第17章 社会変動における発展段階(総論)
 V 社会変動における発展段階(各論)
第18章 家族・親族の変動
第19章 組織の変動
第20章 地域社会の変動
第21章 社会階層の変動
第22章 国家と国民社会の変動
 VI 世界史の中での近代化と産業化
第23章 社会変動の構造―機能―変動理論的解釈
第24章 社会進化の動因──「内在的」発展 対「伝播的」発展
第25章 非西洋後社会における近代化と産業化・1──日本の場合
第26章 非西洋後社会における近代化と産業化・2──中国の場合
第27章 非西洋後社会における近代化と産業化・3──日本と中国の比較
 VII 未来へ向けての展望
第28章 ポスト工業化と情報化
第29章 ポスト・モダン
第30章 高齢化社会と福祉
引用文献
人名索引

書誌情報

紙版

発売日

1996年01月10日

ISBN

9784061592124

判型

A6

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

通巻番号

1212

ページ数

506ページ

シリーズ

講談社学術文庫

著者紹介

著: 富永 健一(トミナガ ケンイチ)

1931年東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒業。東京大学名誉教授。主な著書に、『社会学原理』『日本産業社会の転機』『社会学講義』『行為と社会システムの理論』ほか。『社会変動の理論』で日本経済図書文化賞受賞。講談社学術文庫に『日本の近代化と社会変動』『現代の社会科学者』がある。

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