
フッサ-ル
フッサール
- 著: 田島 節夫

ハイデガー、メルロ=ポンティなど現代の哲学者に多大な影響を与えたフッサール。ユダヤ人の旧家に生まれ、数学に秀れた才能を発揮した学究の徒は、なぜ哲学研究に転じ、20世紀諸学に多面的な役割を果たす現象学を確立するに至ったのか。本書はその生涯をたどる一方、主著『論理学研究』『イデーエン』などを抄訳。たび重なる転回にもかかわらず、深く首尾一貫した哲学的思索を明らかにした力作。
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目次
第1部 フッサールと現代
第1章 フッサールと現代の思想家たち
第2章 本書の課題
第2部 フッサールの生涯
第1章 少年時代(1859~76年)
第2章 大学時代(1876~87年)
第3章 ハレ大学私講師時代(1887~1901年)
第4章 ゲッチンゲン時代(1901~16年)
第5章 フライブルク大学正教授時代(1916~28年)
第6章 晩年の境涯(1928~38年)
第3部 フッサールの著作と哲学的歩み
第1章 現象学の生成
第2章 超越論的観念論
第3章 新しい還元の道
第4部 相互主観性の謎とその解明
第1章 問題の経緯
第2章 「デカルト的省察」における相互主観性の理論
第3章 ヘルトの批判をめぐって
第4章 発生的現象学への一視点
書誌情報
紙版
発売日
1996年03月08日
ISBN
9784061592186
判型
A6
価格
定価:1,375円(本体1,250円)
通巻番号
1218
ページ数
466ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
『フッサール』「人類の知的遺産」シリーズ 小社刊