
慎思録
シンシロク

なぜ人は学ばねばならないのか。人はどう生きるべきか。益軒の豊富な人生経験を踏まえて書き綴られた本書『慎思録』は、説得力に富み、味わい深い。人生の岐路に立たされたとき、そして、よりよく生きるために人は何をなすべきかを懇切丁寧に説く。今日の日本人がわすれがちな正義・信義・真実・正直・誠実など、現代にも通じる242の生き方を、原文と口語訳で平易に解説した実践的教訓書。
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目次
●巻第1
1 人はなぜ学ぶのか
2 間柄のありかた
3 学問の根本は何か ほか
●巻第2
1 陰陽の理によって天地は造化される
2 道を聞くにも天性によって異なる
3 己の善行や才能を見せびらかすな ほか
●巻第3
1 愛・憎は人情の基本である
2 みずからの力量・才能を知る者は知者
3 君子と小人の好悪はどう違うのか ほか
●巻第4
1 人の賢愚・禍福は天命による
2 人間の才能・性質はさまざまである
3 君子の知と小人の知との違い ほか
●巻第5
1 人間は天地の徳に浴して生まれる
2 学問は専一であること
3 学問は専一でなければ志がたたない ほか
●巻第6
1 人に接するには愛敬の心が肝要
2 苦しい時代を救うには才能と志とを兼備した人物を用いよ
3 すべての物には自然に備わった能力がある ほか
書誌情報
紙版
発売日
1996年03月08日
ISBN
9784061592193
判型
A6
価格
定価:990円(本体900円)
通巻番号
1219
ページ数
262ページ
シリーズ
講談社学術文庫