
沖縄
オキナワソノキキトカミガミ
- 著: 谷川 健一

日本国に属しながら独自の自然と歴史をもつ沖縄。沖縄を理解するのにもっとも大切なものは何か。著者は、沖縄の「根」の底に沖縄固有の「神」の存在を見る。その神を見失った場合、沖縄は日本本土との画一化という衝撃に耐えられないのではないか。今日沸騰する各種の社会問題を解決するために、沖縄は「南島自治文化圏」を設定すべきであると主張する。沖縄問題を正しくとらえるための必読の書。
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目次
●序――「沖縄の根」とは何か
●1 「復帰」後の沖縄
・沖縄、その危機と神々
・伊波普猷(いはふゆう)と沖縄学
・沖縄問題は終わったか ほか
●2 沖縄の時間と空間
・〈ヤポネシア〉とは何か
・沖縄、苦悩の弁証法
・わが沖縄 ほか
●3 人頭税(にんとうぜい)の世界
・宮古綾語(みやこあやぐ)と八重山の悲歌
・中村十作(なかむらじゅうさく)・宮古人頭税の廃止運動
・笹森儀助(ささもりぎすけ)・辺境の踏査者 ほか
書誌情報
紙版
発売日
1996年04月10日
ISBN
9784061592230
判型
A6
価格
定価:1,100円(本体1,000円)
通巻番号
1223
ページ数
336ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
収録作品参照
収録作品
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作品名初出
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作品名
沖縄、その危機と神々
初出
『展望』1973年7月号
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作品名
伊波普猷と沖縄学
初出
『新沖縄文学』第13号、1976年2月
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作品名
沖縄問題は終わったか
初出
『朝日新聞』1992年5月12日夕刊
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作品名
宮古島の神と森を考える
初出
『産経新聞』1994年11月19日夕刊
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作品名
〈ヤポネシア〉とは何か
初出
『日本読書新聞』1970年1月1日
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作品名
沖縄、苦悩の弁証法
初出
『東京新聞』1970年2月16・17日
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作品名
わが沖縄
初出
木耳社版叢書『わが沖縄』第2巻・解説
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作品名
海人の道
初出
『グラフィケーション』1970年12月号
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作品名
おもろびとのメタファ
初出
『ことばの宇宙』1967年11月号
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作品名
岩崎卓爾・無名の前衛
初出
『日本読書新聞』1962年1月22・29日、2月5日
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作品名
宮古綾語と八重山の悲歌
初出
『現代の眼』1970年7~9月号
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作品名
中村十作・宮古人頭税の廃止運動
初出
『中央公論』1970年7月号
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作品名
笹森儀助・辺境の踏査者
初出
『日本読書新聞』1962年2月12・26日 3月5・1