天使論序説

天使論序説

テンシロンジョセツ

講談社学術文庫

天使とはなにか、天使というものは本当に実在するのだろうか。西洋の長い思想の歴史の中で、2000年以上に及ぶ長い期間、多くの優れた思想家が天使について様々な探究と思索を行なってきた。本書は、天使を神話やメルヘンの世界の想像力の対象としてのみならず思想史の流れに立ち返り、学問的研究の対象として捉えることによって、現代人の自己実現と認識が図れると説く卓越した書き下ろし天使論。


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目次

序章 天使とわれわれ
 ・天使とは何か?/思想史における天使/メルヘンから学問へ  ほか
第1章 天使の研究
 ・天使学/サルの研究/心のための場所
第2章 天使の存在
 ・「存在」の問題/聖書と天使の存在/天使と存在の位階秩序(ヒラエルキア)  ほか
第3章 天使の知
 ・思考実験/比較認識論/感覚と知性  ほか
第4章 天使の言語
 ・天使は語るか?/「内的な語り」/照明と訴え  ほか
第5章 天使の愛
 ・天使と愛情/美と愛/神を愛する  ほか
第6章 天使の罪
 ・天使と罪/罪とは何か?/悪の究極にあるもの  ほか
第7章 天使の社会
 ・天使の社会学/ペルソナと個体/天使社会の構造  ほか

書誌情報

紙版

発売日

1996年06月10日

ISBN

9784061592322

判型

A6

価格

定価:748円(本体680円)

通巻番号

1232

ページ数

194ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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