現代哲学の岐路

現代哲学の岐路

ゲンダイテツガクノキロリセイノウンメイ

講談社学術文庫

本書は、今日の一般的な思想状況の展望からはじめて、現代の思想的中心課題ともいうべき近代合理主義批判という問題に焦点をあわせた。20世紀思想のあらゆる可能性が芽生えた19世紀から1920年代までの世紀転換期の思想の動きを主眼に、ドイツの観念論から近代初期の哲学まで遡り、さらに古代ギリシア以来の哲学思想の流れを概観する。現代哲学を学ぶ人に贈る対談形式の必携の哲学ガイド。


  • 前巻
  • 次巻

目次

●序章 予言された時代
 ・サルトルの声明/変わる思想界の構図/無思想の時代  ほか
●第1章 技術化された理性──ニーチェの時代背景
 ・砂漠の時代/ポジティヴィズム/自立する個別科学  ほか
●第2章 近代理性──その展開と袋小路
 ・神と人間と理性/デカルトの出発/啓蒙──神学からの離脱  ほか
●第3章 自然の問題
 ・ニヒリズムはどこから/ギリシア世界の明暗/ニーチェのキー・ワード  ほか
●第4章 現代思想の淵──さまざまの試み
 ・世紀転換期/科学の危機/実証主義への反逆  ほか
●第5章 理性の運命──否定の力としての理性
 ・冷戦期の思想/存在の二義性/人間主義か構造主義か  ほか

書誌情報

紙版

発売日

1996年06月10日

ISBN

9784061592377

判型

A6

価格

定価:855円(本体777円)

通巻番号

1237

ページ数

270ページ

シリーズ

講談社学術文庫

著者紹介

製品関連情報