不死のワンダ-ランド

不死のワンダ-ランド

フシノワンダーランドセンソウノセイキヲコエテ

講談社学術文庫

人間にとっての最大の暴力ないし災厄として、不安や恐怖の最後の対象である〈死〉。著者は、世界大戦による大量死の時代を背景に登場したハイデガー哲学と、それに続くバタイユ、ブランショ、レヴィナスらの〈死〉に真正面から向き合った思想を考察する。さらに〈死の抑止〉を旨とする現代医学をも視野に入れ、現代人が直面する未知の状況──〈私の死〉を死ぬことができぬ状況を的確に照射した画期的論考。


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目次

1 〈ある〉、または〈存在〉の夜と霧
2 死の不可能性、または公共化する死
3 ハイデガーの褐色のシャツ
4 数と凡庸への否と諾
5 〈不安〉から〈不気味なもの〉へ
6 〈不死〉のワンダーランド

書誌情報

紙版

発売日

1996年07月10日

ISBN

9784061592407

判型

A6

価格

定価:1,004円(本体913円)

通巻番号

1240

ページ数

324ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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