
西洋中世世界の成立
セイヨウチュウセイセカイノセイリツ
- 著: 増田 四郎

豊かな文化を共有するヨーロッパ世界の基盤はどのように形成されたのか。本書は紀元前1世紀のカエサル、タキトゥスの時代から、ゲルマン民族の大移動、西ローマ帝国の没落、イスラムの侵入を経て、紀元後8~9世紀のカール大帝の時代に至る1000年の経過を論述。古代ギリシア・ローマの伝統とキリスト教の世界観、ゲルマン民族の団体意識などの混交による西洋中世社会の成立を明らかにした名著。
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目次
第1章 中世世界成立の意義
第2章 古ゲルマン民族の社会と経済
第3章 帝政末期ローマ社会の変質
第4章 民族移動と西ローマ帝国の滅亡
第5章 ゲルマン部族国家の性格
第6章 過渡期の経済社会
第7章 フランク王国の発展過程
第8章 封建制起源論の諸問題
第9章 キリスト教世界の展開
第10章 東ローマ帝国のビザンツ化
第11章 回教徒とノルマン民族の侵寇
第12章 カールの戴冠と中世世界の成立
書誌情報
紙版
発売日
1996年07月10日
ISBN
9784061592414
判型
A6
価格
定価:855円(本体777円)
通巻番号
1241
ページ数
274ページ
シリーズ
講談社学術文庫