ドイツ教養市民層の歴史

ドイツ教養市民層の歴史

ドイツキョウヨウシミンソウノレキシ

講談社学術文庫

19世紀から20世紀始めにかけての近代ドイツの精神形成に大きな影響を与えたといわれる教養市民層。政治や社会、文化の各方面にわたって圧倒的な力を誇ったこのエリート層の思想と行動を、マックス・ヴェーバーの英独比較論を手がかりにしながら、宗教社会学的見地に立って分析。ナチズムを招来した歴史のなかで、ドイツ教養市民層が果たした役割とその性格を考察した、画期的なドイツ精神史論。


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目次

●第1章 ドイツ教養市民層の諸問題
 1 教養市民層とは何か
 2 教養理念の成立
 3 教養市民層の成立・その1
 4 教養市民層の成立・その2
 5 教養市民層の危機
 6 第1次世界大戦と教養市民層
●第2章 ナチズムへの宗教社会学的アプローチ――マックス・ヴェーバーの英独比較論――
 1 指導者民主主義論
 2 ジェントリ論
 3 ドイツ官僚制論
 4 ドイツの宗教社会学的構造
 5 「中間考察」
●第3章 教養市民層の宗教社会史的位置――イギリスとの比較による俯瞰図――
 1 17、18世紀の宗教社会的状況
 2 19世紀イギリスの宗教社会的状況
 3 19世紀ドイツの宗教社会的状況
 4 宗教と労働者運動

書誌情報

紙版

発売日

1997年01月10日

ISBN

9784061592636

判型

A6

価格

定価:1,012円(本体920円)

通巻番号

1263

ページ数

312ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

収録作品参照

収録作品

  • 作品名

    ドイツ教養市民層の諸問題

    初出

    『法学論叢』132巻、京都大学法学会1993年

  • 作品名

    ナチズムへの宗教社会学的アプローチ

    初出

    『教養市民層からナチズムへ』第一章、名古屋

  • 作品名

    教養市民層の宗教社会史的位置

    初出

    『教養市民層からナチズムへ』第五章、名古屋大学出

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