アンシァン・レジ-ムと革命

アンシァン・レジ-ムと革命

アンシァン・レジームトカクメイ

講談社学術文庫

「近代は諸条件の平等化に向かう」というトクヴィルにとって、絶対主義も1つの社会学的現象である。王政による中央集権は階級秩序の破壊、富の平等化、思想の同一化をもたらし、革命はその中ですでに進行・達成されていた。1789年の革命はアンシァン・レジームとの断絶ではなく、国家利益のために社会の地位が剥奪されてゆく歴史の産物であったと看破。『アメリカの民主政治』と並ぶ刮目の歴史論。


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目次

●第1編
・第1章 革命の勃発についての種々の矛盾対立している諸判断
・第2章 革命の根本的並びに究極的目的は、普通信じられているように、宗教的権力を打破し、政治的権力を無力化することではなかった
・第3章 フランス革命はどうして宗教革命のように経過した政治革命であったか、そしてその理由 ほか
●第2編
・第1章 何故にフランスでは、他の諸国よりも封建的諸権利が人民によって嫌われ憎まれるようになったのであろうか
・第2章 行政の中央集権は旧制度の1制度であって、普通いわれているように、革命または帝政の成果ではない
・第3章 今日行政の育成とよばれているものは、旧制度ではどのような制度であったか ほか
●第3編
・第1章 18世紀の中頃、文人たちはどのようにして国の主要な政治家たちになったのであろうか、そしてそれによって生じた諸効果について
・第2章 18世紀のフランス人において、無宗教はどのようにして一般的な、そして支配的な情熱となることができたのであろうか。そして、これは革命の性格に、どのような種類の影響を与えたのであろうか
・第3章 フランス人はどうして自由を欲求する以前に改革を欲したのであろうか ほか

書誌情報

紙版

発売日

1997年01月10日

ISBN

9784061592650

判型

A6

価格

定価:1,495円(本体1,359円)

通巻番号

1265

ページ数

596ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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